水曜日, 8月 5

フィアット500Cに乗る方へ

フィアット500Cをめでたく注文中という人は、はじめてのオープンカー(正確にはキャンバストップに近いが)という人も多いだろう。そこで10年間オープンカーを乗り続けての、オープンカーの良いところ、悪いところなど。

良いところ
1.オープンに適した天候の日は気分が最高!
2.いい意味で目立つ。
3.以上も含めて非日常的な気分が味わえる。

悪いところ
1.いい気になっていると太陽にやられる。
2.特に都内だと渋滞時のトラックの排気ガスにやられやすい。
3.幌が劣化すると雨漏りがする。幌の修理代が高い。イタズラが心配。

後で気づいたら更新するけど、ざっとこんなところ。

ちなみにバイクよりも確実に解放感はある。
なぜかというと車ではヘルメットをかぶらなくていいから。

バイクは全身を晒している割にヘルメットをかぶっているので自分としては意外と解放感がない。
一方でオープンカーはヘルメットなしで頭部が外気に触れる分、解放感は大きい。
バイクははじめから「外」にいるものでクルマは「車内」、というように相対的な解放感も違う。

でも長らくオープンカーに乗っていると聞かれるのが、「不便じゃない?」という言葉。
2人乗りか4人乗りか、ラゲッジスペースの問題などは、むしろスポーツカーとSUVという別な問題だろう。
何が不便というのかわからないけど、一回乗ると面白がる人が多いので、この解放感を体験したことがない人が圧倒的に多いのかもしれない。

ちなみにオープンカーのベストシーズンは、秋から春先にかけて。
もちろん積雪地はのぞくけど、寒い季節のほうがオープンカーは活躍する。
秋の紅葉、澄んだ夜空、三が日の空気のきれいな東京、春の桜並木。
これらの季節はもってこいなのだ。

でも寒くない? と聞かれるがノープロブレム。
むしろ夏の熱中症や日焼けのほうがよほど怖い。
以前、真夏の長野をドライブしたときには、現地のオープン乗りにあらためて水分補給を注意されたくらい。
真夏はベースボールキャップと日焼け止め、ペットボトルは必須。

冬のオープンというと寒そうに見えるがそんなことはない。
真冬の交差点でオープンにして信号待ちをしていると、歩行者から「寒そう~」と言う声が聞こえてくるときがある。
しかし、それはまったくの勘違い。

たしかに「外」という感覚からすれば寒そうだがビジュアルほどは寒くない。
だいたい真冬にオープンカーに乗っている連中は、実はみんな「ヒーター全開!」なのだ(^^;。
だから「寒そう~」と言っている歩行者よりも実はぬくぬくと暖かいときもあるくらい。
そう、実は「走る露天風呂」として機能している(笑)。

せっかくのオープンカー。家の中だと「暖かい空気が逃げる」という感覚があるけど、肌寒い日だからといって屋根を締め切りにせずにヒーターをつけて楽しんでほしい。
(窓は閉めておいたほうがいい場合も多い。横からの冷たい風のほうが寒く感じるので)


ところで「オープンカー」は和製英語といわれるが、英語でも通じる。
アメリカやイギリスで多いのは「コンバーチブル」、ドイツをはじめとするヨーロッパ車では「カブリオレ」。イタリアのスポーツカーだと「スパイダー」などなど。
イギリスの古典的なスポーツカーだと「ドロップヘッドクーペ」などとも呼ばれていた。
最近では
メタルトップのクルマに「CC(クーペカブリオ)」という呼び名を使う欧州車も多い。
500Cの屋根のように窓枠を残したり、屋根部分だけ幌の場合には「キャンバストップ」などと言うこともある。
どのメーカーも他国の呼び名も使うのであまり厳密性はないけどこんな感じ。

もひとつオマケで、日本のオープンカーの車検証では
幌型と記載されるので納車されたら見てほしい。
役所公認の幌のクルマに乗っている訳ですな。

買ってから一度も屋根を開けてないってのは勘弁してほしい。クルマがかわいそうだから。


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